『ウエストミンスター小教理問答 第53、56問』

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『ウエストミンスター小教理問答 第53、56問』

『ウエストミンスター小教理問答 第53、56問』 2014年2月16日

問53 第三戒は、どれですか。

答  第三戒はこれです。
「あなたは、あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。主は、御名をみだりに唱えるものを、罰しないでは置かないであろう。」


問56 第三戒に加えられている理由は、何ですか。

答  第三戒に加えられている理由は、この戒めを破る者がどんなに人々からの罰を免れても、私たちの神、主は、御自身の正しい審判を免れさせはなさらない、ということです。




必ず罰せられる

 主の御名をみだりに唱える罪は、人の目から隠されやすい罪です。祈りがあり、礼拝があり、整った宗教生活がありながら、その中で主が軽んじられているかもしれません。宗教生活の形が一応整っているほど、その罪の重大さが意識しにくいでしょう。主が預言者サムエルをお遣わしになったのは、そのような時代のことでした。

「そのころ、主の言葉が臨むことは少なく、幻が示されることもまれであった。」(サムエル上3:1)


祭司エリの息子たちは、ならず者で主を知ろうとはしませんでした。(サムエル上2:12)

彼らは、自分の舌と腹を満たすために、主への供え物を自分勝手に扱っていました。(2:13-17)

また、彼らは「臨在の幕屋の入り口で仕えている女たちとたびたび床を共に」することさえしていました。(2:22)

彼らの所業は、父である祭司エリに告げられ、エリは彼らを諭しました。しかし、息子たちは父の言葉に耳を貸そうとはしませんでした。祭司エリも、そのような息子たちを諭すだけで罰しようとはしませんでした。民の指導者たる祭司が罰しない以上、息子たちの罪は問われないままでした。

しかし、ある日、神の人がエリのもとに来て、こう告げます。

「主はこう言われる。・・・わたしを重んじる者をわたしは重んじ、わたしを侮る者をわたしは軽んじる。・・・あなたの二人の息子ホフニとピネファスに起こることが、あなたにとってそのしるしとなる。二人は同じ日に死ぬ。」(2:27-36)

また、エリの従者サムエルに対する主の御言葉は、こうでした。

「わたしはエリに告げ知らせた。息子たちが神を汚す行為をしていると知っていながら、とがめなかった罪のために、エリの家をとこしえに裁く、と。」(3:13)

その御言葉どおり、エリの二人の息子は死に、その知らせを聞いた日にエリも死にます。(4:14-18)