『ハイデルベルク信仰問答 第39~44問』

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『ハイデルベルク信仰問答 第39~44問』

『ハイデルベルク信仰問答 第39~44問』 2012年4月1日(日)

☆問39 その方(キリスト)が「十字架につけられ」たことには、何か別の死に方をする以上の意味があるのですか。

答  あります。
それによって、わたしは、この方がわたしの上にかかっていた呪いを御自身の上に引き受けてくださったことを確信するのです。なぜなら、十字架の死は神に呪われたものだからです。


☆問40 なぜキリストは「死」を苦しまなければならなかったのですか。


答 なぜなら、神の義と真実のゆえに、神の御子(みこ)の死による以外には、わたしたちは罪を償うことができなかったからです。


☆問41 なぜこの方は「葬られ」たのですか。


答 それによって、この方が本当に死なれたということを証(あか)しするためです。


☆問42 キリストがわたしたちのために死んでくださったのなら、どうしてわたしたちも死ななければならないのですか。


答 わたしたちの死は、自分の罪に対する償(つぐな)いなのではなく、むしろ罪の死滅(しめつ)であり、永遠の命への入口なのです。

☆問43 十字架上でのキリストの犠牲と死から、わたしたちはさらにどのような益を受けますか。


答 この方の御力(みちから)によって、わたしの古い自分が、この方と共に十字架につけられ、死んで、葬られる、ということです。それによって、肉の邪悪な欲望がもはやわたしたちを支配することなく、かえってわたしたちは自分自身を感謝のいけにえとして、この方に献(ささ)げるようになるのです。

☆問44 なぜ「陰府(よみ)にくだり」と続くのですか。


答 それは、わたしが最も激しい試(こころ)みの時にも、次のように確信するためです。わたしの主キリストは、十字架上とそこに至るまで、御自身もまたその魂において忍ばれてきた言い難い不安と苦痛と恐れによって、地獄のような不安と痛みからわたしを解放してくださったのだ、と。