『ウエストミンスター小教理問答 第28問』

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『ウエストミンスター小教理問答 第28問』

『ウエストミンスター小教理問答 第11問』 2011年4月3日

問28 キリストの高挙(こうきょ)は、どの点にありますか。

答  キリストの高挙(こうきょ)は、次の点にあります。キリストが三日目に死人の中からよみがえられたこと、天に昇られたこと、父なる神の右に座しておられること、終わりの日に世をさばくために来られることです。


・2011年4月24日 イースター記念礼拝 追加分

 わたしたちは誰でも、死を恐れます。
しかし、復活のキリストを信じる信仰は、何となく恐ろしい暗闇の中から、死を明るみに引き出します。キリストは世の光であり、死の現実と希望を照らし出す光でもあります。アウグスティヌスは、死において何が重大な問題であるかについて、次のように教えています。

「善き生涯の終わりである死を、悪しきものと考えることはできない。死を悪とするのは、死の後に続くものである。いずれにしても、必ず死ぬことに定められているわたしたちにとっては、どのような種類の死によって死ぬかではなく、その死によってどこへ行かねばならなくなるかが真の重大問題である。」(「神の国」第1編11節)

生きるにも死ぬにも、キリストがわたしたちと共におられます。

「イエスは言われた。
『わたしは、復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。』」 (ヨハネによる福音書11章25節)

「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。・・・
死の陰の谷を行くときも、わたしは災いを恐れない。あなたがわたしと共にいてくださる。」(詩編23編1、4節)